スランプってよく聞きますが、スランプとは一体なんなのでしょうか?世の中にはスランプに陥りやすい人と、全くスランプに陥らない人がいるものです。その違いはなんなのでしょうか。今回はスランプに陥る人の特徴と、スランプの抜け出し方について見ていきます。
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スランプって何?
絵を描いていると「最近うまく描けない」「いつも通りに描けない」というようなことをよく聞くのではないでしょうか。絵だけではなく、受験勉強のような長期戦でもよくスランプで勉強ができなくなっている、ということをよく聞きますよね?
一体スランプってなんなのでしょうか?
スランプは人によっていろんな意味で使われていると思います。やる気がなくなっている状態をスランプと言ったり、あまり上達しなくなった状態をスランプと言ったり、いつも通りのパフォーマンスを出せなかった時をスランプと言ったり、その人が考える定義によってスランプの状態が違うような気がします。
定義が人によって変わるようですが、練習量や経験、またスキルが上がっているはずなのに、思うような結果が出ないということでしょう。
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絵のスランプの原因は?
スランプの原因は科学的には心理的な原因と、物理な原因があるようです。
スポーツでは、身体が成長して今までの練習方法が合わなくなったり、グランドが変わっていつもの調子でできなくなったり気持ちが乗らなかったりと、心理や物理的な要因によってスランプになるようです。
絵を描いている時に訪れるスランプもこのどちらかに属していそうです。
机が変わって描けなくなったり、椅子の高さや背もたれの感じで腰がすぐ痛くなってやる気がなくなったり、または梅雨の時期は頭が痛くなってイライラしたり、他のことを考えて集中できなかったり、あとお腹がいっぱいで満足しちゃっていたり、他にやりたいことがあったり、あの人のことで胸がいっぱいだったり、眠かったり、お腹が空いていたり、、とにかく原因はいろいろあります。何れにしても心理的か物理的な原因に属していそうです。
でも、、、
筆者的にはドーパミンが出にくくなったことを意味するのではないかと思います。
ドーパミン、なんだか聞きなれない言葉ですね。
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絵のスランプの原因はドーパミン?
詳しく知りませんが、簡単にいうとドーパミンとはやる気の源です。物事は上達していくとドーパミンが出て、頭の中が気持ちのいい快感を覚えます。
ドーパミンは中毒性があるので、前回上達して得たドーパミンの快感を覚えていて、今度はもっと大きな快感を覚えたいと脳は思うようです。
つまり人間はこのドーパミンの快感を覚えるためにモチベーションを維持し、成長しているのです。
ドーパミンはやる気を起こさせるだけでなく、パフォーマンスを向上させてくれます。やる気がある時の方が素晴らしい絵を描けることが多いのではないでしょうか。
ドーパミンは上達したと感じるときに出るようで、逆にいえば上達したと感じないと出ないようです。つまりうまく成功体験を積み重ねていかないと、ドーパミンがうまく続けないのではないでしょうか。
つまりスランプとは脳でうまくドーパミンが分泌しなくなる状態なのではないでしょうか。しかし実際にはうまく生き続けることがないので、ドーパミンを出し続けるのは大変です。
やる気は出なくて当然?
イチローも松井もその世界のトップで輝いている人でもやる気が出ない時もあると聞きます。やる気がなくならない人なんてあまりいないのではないでしょうか。
しかしトップアスリートなどはやる気が出なくても、うまく練習を続けて行くテクニックがあるようです。休みを作るとか、家族で過ごすとか、映画を見るとか、人によってその方法は様々です。
絵のスランプ脱出のためにドーパミンを出すには?
ドーパミンを出す方法を少し見ていきましょう。いろんなアスリートの本をみると、やはり人によって全くモチベーション維持の方法、つまりドーパミンを出す方法が違います。趣味嗜好が人によって違うので、参考に自分ならどうやってやる気が出るかな?と考えてみるのがおすすめです!
例えばどんなことでしょうね?参考までに個人的な考えをまとめてみました。
いい絵をみる
素晴らしい絵をみると感化されて、もっと描きたい!と思います。やる気につながるような人にあったり、本を読んだり、作品を見たりして、将来的に自分がどんな人間になりたいのか考える時間を作ってみるのがおすすめです。
ライバルを見つけると目標が高くなるので、辛いことも小さなことに思えますよね!
環境を変える
仕事や学校ですごく疲れて帰って来たけど、テレビをつけたら好きなドラマがちょうど始まって夢中で見てしまった。ということがありますが、環境や情報が変わると一気にやる気が回復することがよくあります。
同じ机で描いているとうまくいかないイメージがつきまとい、やる気が出ません。なのでラフスケッチを持って天気のいい日に外で描いたり、漫画喫茶に行って誰にも声をかけられない環境で描いたりして、環境を変えるのがおすすめです。
情報を増やす
失敗の原因は情報不足とよくいいますが、情報が少ないと失敗の原因になることがよくあります。服の描き方など、この機会に服の特徴を研究しなおしたり、解剖学の本を買ってきてデッサンを勉強したりすると、意外とできなかったことが簡単にできるようになります。
やはり情報をしっかりと集めて描くととても助かります。知識がないとアイデアも生まれませんし、正しい方法で練習をしていかないと成長の幅も小さくなってしまいます。
基礎がもっとも上達につながるものだと筆者は思うので、実践も大事ですが、この機会にできなかったことを克服する時間を作ってみてはいかがでしょうか。
絵を描くことを特別なことと思わない
呼吸したりご飯を食べたり、寝たりすることは毎日の日課として必ずできますが、どうして「絵を描くこと」だけは毎日の日課としてできないものなのでしょうか?
これは勉強などと一緒で、絵の練習が苦行のように考えてしまうせいではないかと思います。
あれもやんなきゃ、これも覚えなきゃ、と考えると作業のように感じでツマラナイ勉強のように感じてしまいますが、それでもできた時の達成感は勉強よりも楽しい!
他の業種や趣味に比べたら絵はかなり楽しいものだと思います。法律の勉強を好きなことにしている人は大変です。
美味しいご飯を食べている、と考えて作業をしていくのがおすすめです。
妥協する
妥協することは実はとってもいいことです。妥協しないことには先に進めないし、妥協しない作品を作れるようになるには、妥協することを覚えなければいけないものだと思います。
妥協と言っても適当に描くということではなく、手を抜くところと、力を入れるところを決めておくということです。全部力を入れて、完璧主義的に描こうとするとなかなか作品が完成しません。日本人は真面目なので、妥協すると周りに怒られてしまう場面も多いですが、うまく妥協していないようにごまかす技術を持っていると、絵以外のいろんな場面で役に立ちます。
とりあえず完成させてみる。心残りはありますが、とりあえず完成した、という安心感があります。描けなかったところはあとで反省すればいいだけなので、とりあえず完成させる、という習慣を身につけておくのが大切です。
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まとめ
今回は絵が描けなくなるスランプについて見ていきましたが、いかがでしたでしょうか?
絵の描けなくなるスランプは人によってたくさんありますが、筆者は原因の多くはドーパミンの分泌(ぶんぴつ)が弱り、やる気が落ちている状態なのではないかと思います。
スランプを経験すればするほど成長できると思います。自分がスランプに陥るポイントや失敗のデータが取れるので、対策を考えて乗り越えれば、次のスランプはもう少したやすく抜け出せるようになります。
逆にスランプで諦めてやめてしまうと、失敗がただの失敗になってしまいます。スランプを成長のチャンスに感じれるポジティブさが身について行くといいですね!