皆さんはデッサンの勉強をする時、どんな本を参考にしていますか?
筆者は『アーティストのための美術解剖学』という本を最初に買った頃から使用しています。ルーミスも有名なようですが、リアリティのあるデッサンを行う場合はこちらの本もおすすめかと思います。
非常に有名な本で、プロ御用達の解剖学の専門書です。イラストで描かれているので不気味な解剖学の写真も載っていないので心にも優しいです笑。
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『アーティストのための美術解剖学』はデッサンの名著
アーティストのための美術解剖学は、デッサンを学ぶための筋肉の動きや骨の名称などが書かれた解剖学の本です。
アーティストが人体デッサンを行う際に必要な、体の各部の説明がイラストとともに書かれています。綺麗なイラストは凹凸や影も描かれているので、真似してデッサンをするのにも最適です。
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『アーティストのための美術解剖学』の中身
続いてアーティストのための美術解剖学の目次や内容について見ていきましょう。序文には「歴史上解剖学が美術科にとって研究課題の一つであったと書かれています。
人体の解剖学の研究が進んだことによって、美術に大きな前進があり、それは現代のアニメーターやゲームクリエーターにもその重要性が再発見されていると書かれています。説得力のある面白い序文です。
目次
・序文
・序論
レオナルドダヴィンチの解剖学の歴史が書かれています。ミケランジェロやダヴィンチのドローイングの写真も載っています。
・第1章:解剖学用語
正中線・可動範囲・軟骨や靭帯の解説・皮下脂肪・骨の各部位の名称とその意味・筋肉の各部位とその意味など。
筋肉と骨のそれぞれの名称が前から後ろまで書かれています。全体の骨や筋肉を覚えるのに使えます。
・第2章:頭・顔・顎
頭蓋骨の名称とその意味・顎や歯や表情について・筋肉の名称とその意味・目や口周りの筋肉について・首の筋肉について・頭の比率について・目や眉毛や耳など各部位について
頭から顔の表情、首まで詳しく筋肉や骨の構造が書かれています。目の周りの筋肉や口の周りの筋肉の動かし方によって表情が変わるなど、イラストレーターにとって必要な知識が詰まっています。
・第3章:胴
肩甲骨や肩の動き・肺・骨盤の説明・胴体から肩にかけての筋肉の名称と意味・背中の筋肉の名称と意味・腕を動かした時の筋肉の動き・腹筋の動きなど。
胴体から肩、腰回りの骨盤まで名称と意味と動きまでかなり詳しく書かれています。それぞれの比率やプロポーションが書かれているので、真似してデッサンするのに役立ちます。
胴体と骨盤をブロックにしてあたりを取る方法も載っています。
・第4章:腕
腕と骨の筋肉、肩の骨と筋肉について・腕を動かした時の筋肉と骨の動き・腕の比率など。
腕の内部の骨と筋肉について詳しく書かれています。腕に筋肉が何種類あるか、手を回した時にどのように筋肉が動くかなど、角度別に腕を描くのに必要な情報が載っています。
・第5章:手
手の骨と筋肉の名称とその意味・指の比率・手の皮のシワなど
手と指に関する骨と筋肉の名称とシワまで詳しく書かれています。爪の各部位の名称まで書かれているので、かなり細かい説明です。
・第6章:脚
足の骨と筋肉の名称とその意味・足を動かした時の筋肉の動き、足の可動範囲、各方面から見た形や比率・ラインなど。
名称と意味はもちろん、綺麗に足を描くための各方面から見たラインの説明やプロポーションについて詳しく書かれています。
・第7章:足
足の骨や筋肉の名称と意味・各方面から見た形、比率・つま先の特徴など。
前から見た上から見たり斜めから見た時のイラストも載っています。きれいに書くための比率の説明も行われています。
・第8章:全身
ジェスチャードローイング・男女の比率の全身図・身長と体型について・リズミカルなジェスチャーについてなど。
今までの講義を踏まえた上での、ジェスチャードローイングやリズミカルなドローイングについて書かれています。
あたりを書くときの参考になり、勉強になります。
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『アーティストのための美術解剖学』を購入するメリット
アニメや漫画など、必ずしもデッサンの勉強が必要かと言われると、「ある派」と「ない派」がいるようです。実際に人体デッサンに詳しくなくてもイラストレーターや漫画家をしている方はたくさんいらっしゃるようです。
しかし、個人的な意見としては人体の解剖学を知っていると「あたりの取り方」や「肉感のある人物デッサン」や「シルエットの綺麗な自然なデッサン」ができると思います。
内容は本をあまり読まない方でも、一週間から1ヶ月ほどあれば一読できるものだと思うので、一読するだけでも意味があると思います。
覚えられなくても、デッサンや解剖学に必要な知識の全体図が頭に入るので、行き詰まった時の手がかりになると思います。
『アーティストのための美術解剖学』は図書館にもある
有名な方なので街の図書館にもあります。美術部がある高校や大学の図書館、美術系の専門学校の図書館にもあるでしょう。
図書館だとおそらく一冊くらいしか在庫がないので、地域によって予約待ちになっていることが多いと思います。
ちなみに都内で横断検索したところ区や市の各図書館に30件ほど見つかりました。他の県は数件でした。
『アーティストのための美術解剖学』が売ってる場所
アマゾンや楽天、中古ならブックオフオンラインなどを利用するといいと思います。中身を見たい方はベンチが置いてある立ち読みができる大きな本屋さんがおすすめです。
筆者はジュンク堂に行って立ち読みしてから購入しました。大きな書店だとデジタルイラストコーナーの場所に置いてありました。
定期的に売れている本だと思うので、本屋で買う時は大きな書店で在庫検索をして今置いてあるかをリアルタイムで調べてから買いに行った方がいいと思います。
小さい本屋さんはないかも
小さい本屋さんは置いてないかも知れません。駅の本屋など需要がないところには置いてないと思います。
美術書のコーナーになかったら、学校の参考書や習い事のコーナーにあるかも知れません。
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『アーティストのための美術解剖学』と一緒に買うといいかも
ちなみに調べていたらこんなものも販売されていました。これは知りませんでしたが、同じ作者のもののようです。
近々探してみて、またレビューします。これもまた有名なようです。一緒に本屋さんで見てみてはいかがでしょうか。
また、デッサン系の本で有名な『スカルプターのための美術解剖学』という本もあります。こちらも近年購入しましたが、3Dモデリングや性別や年齢別の綺麗なデッサンやいろんな角度から見た筋肉の動きを知りたい方におすすめかと思います。
値段が高いので、初心者の方がすぐに重要になる本でもないかと思いますが、有名なので別記事でレビューをします。
『アーティストのための美術解剖学』人体の研究をするぞ!
レオナルドダヴィンチの解剖学のデッサンが有名で、素描集なるものが売っているのが有名ですが、一部『アーティストのための美術解剖学』の中にも掲載されていました。
写真ではなく、綺麗なデッサンのイラストで説明されているので、真似して練習しやすいのがいいところだと思います!
デッサンの本を探しているなら、『アーティストのための美術解剖学』もチェックしてみるとおすすめです!では。