クリスタには選択範囲を使うと、囲った部分だけ移動させたり、反転させたりできます。
また、選択範囲の中に含まれているなげなわツールがあると、デッサン崩れの修正や部分的な塗りつぶしができます。
絵描きさんはこの選択範囲機能を非常によく使います。覚えておくととっても便利です!
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クリスタの選択範囲でできること
- 左右反転
- 移動
- 囲い塗り
- 自由変形…
これ以外にも選択範囲でできることがたくさんあります!以下でよく使うものから説明していきますよ。
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クリスタの選択範囲の使い方:①反転
選択範囲で囲った場所だけ左右反転させることができます。
全体を左右反転する場合は編集>キャンパスサイズを回転・反転>左右反転を使用しますが、一緒に拡大・縮小する場合は選択範囲の左右反転を使います。
ショートカット設定に割りあてる..
筆者は、
編集>キャンパスサイズを回転〜>左右反転はショートカット設定でキーボードの3
編集>変形>左右反転はショートカット設定でキーボードのS
に割り当てています。
ショートカット設定は作業画面左上のCLIP STUDIO PAINTから
参考記事:クリスタのショートカットまとめ!おすすめの設定は?
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クリスタの選択範囲の使い方:②移動
今度は部分的に囲って移動させる方法です。
今度は選択範囲の中にあるなげなわツールを使います。なげなわツールは長方形選択ツールなどと違って、自由に囲む範囲を決めることができます。
腕の角度や頭の位置など、デッサン崩れを見つけたらその都度修正していきます。
クリスタの選択範囲の使い方:③囲い塗り
選択範囲のなげなわなど使って囲み、バケツマークの塗りつぶしをクリックすると囲まれた場所だけ塗りつぶすことができます。
バケツツールの塗り残しに使う
バケツツールで一気に塗りつぶしをした場合、塗り残しができる場合があります。選択範囲を使えばこうした塗りつぶしも一気に塗れます。
レイヤーで隠れる場合に使う
上のレイヤーですでに色が塗ってある場合、下にあるレイヤーははみ出ずに塗ることができます。
このように肌色など、最初に塗るレイヤーは囲い塗りを使うのもいいでしょう。
影色に使う
簡単な影色ならなげなわや折れ線使って囲んで塗ってしまうのもよく使われる塗り方です。綺麗に塗るのは難しいですが、大雑把に塗る時に使うことができます。
髪の毛だけでなく、風景や物の影なども塗ることができます。
また、漫画のトーン作成にも利用できます。これは選択範囲の基本的な操作方法の新規トーンを作成で後述します。
範囲を指定して塗る
エアブラシを使う時、はみ出て綺麗に濡れない時もあります。そんな時は選択範囲で囲ってから範囲内を塗るとはみ出ません。
クリスタの選択範囲の使い方:④自由変形
選択範囲で囲っただけでは拡大・縮小・移動しかできません。しかし自由変形ならメッシュ状で修正ができます。
選択範囲で修正したい場所を囲ったら、編集>変形>自由変形でメッシュ状になった修正範囲を引っ張ってデッサン崩れを直すことができます。
これなら間違えても後から何度も直すことができるので、「とりあえず描ききってしまおう!」という決断ができます。
自由変形はよく使うので、ショートカットに登録しておくといいでしょう。
変形後はペンで修正
修正した後はエアブラシや鉛筆など境界の薄いペンを使って崩れた部分を修正しましょう。
ちなみに筆者は「やわ肌ブラシ」という、クリスタの素材サイトで配布されているブラシを使っています。使いやすいのでおすすめです。
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選択範囲の基本的な操作方法
先に選択範囲を使ったよくある使い方を見ていきましたが、今度は選択範囲の基本的な使い方を見ていきましょう。
たくさんありますが、どれもよく使います。触って確かめてみるだけでも覚えることができます。
見るだけでも覚えられるので、それぞれ見ていきましょう。
① 選択を解除
そのまま選択範囲を解除ボタンです。解除しないと別の操作ができなくなるので、他の作業に移る前に選択解除をお忘れなく!
② キャンパスサイズを選択範囲に合わせる
その名の通り、キャンパスの大きさを選択した範囲に合わせることができます。
背景を透明にした素材を作ったりする時、活用することがあります。
③ 選択範囲を反転
選択範囲で囲った部分の反対側が選択範囲になります。
反転した選択範囲を塗りつぶして見るとこんな感じです。
④ 選択範囲を拡大
選択範囲を拡大は、指定したpxで選択範囲の大きさを変えることができます。
選択した範囲が小さかった時や、大きすぎた時にこの操作を行います。px単位で指定して大きくできるので、図形を作ったり画像の編集、レイアウトなどで使うことができます。
⑤ 選択範囲を縮小
選択した部分をこの操作によってpx単位で縮小することができます。イラスト制作の場合はなげなわツールなどを使って選択範囲の調整を行ったりします。
ちなみに筆者は縁取りを作ったりします。
このように用紙の全体を選択範囲で囲みます。選択範囲を縮小を選択します。
縮小単位を2pxに設定します。お好みです。
すると2px空いた状態で選択されました。
画面上部の選択範囲>選択範囲を反転をクリックして反転させます。
するとこのように縁取りされた画像が出来上がりました。アレンジしてフレーム制作などで役に立つことがあるでしょう。
⑥ 消去
消去はキーボードのデリート(delete)ボタンでも可能です。
点線でまっすぐ削除できるので、背景制作で使うことがあるでしょう。
⑦ 選択範囲外を消去
今度は反対に選択範囲の外側を消去することができる機能です。
⑧ 切り取り+貼り付け
その名の通りコピーアンドペーストができる機能です。
ctrl(comand)+C、とctrl(comand)+Vと同じです。
⑨ コピー+貼り付け
今度は選択した場所をコピーしてレイヤーを作ってくれる機能です。先ほどと違って元の場所が切り取られません。
⑩ 拡大・縮小・回転
もっともよく使う機能かもしれません。拡大と縮小と回転ができます。もちろん移動も可能です。
腕の大きさや顔の大きさを直したりと、デッサン崩れなどを直す時に活用することが多いでしょう。
⑪ 塗りつぶし
今度は選択した範囲を塗りつぶす機能です。なげなわや折れ線などのツールでも活用することができます。
先ほど見た髪の毛や影塗りで活用することがあるでしょう。
⑫ 新規トーン
選択した場所をトーン化できる機能です。漫画などで使うことがあるでしょう。
先ほどの塗りつぶしと同じく、なげなわで髪の毛や影塗りでトーンを作ることも可能です。
⑬ 選択範囲のランチャー設定
お好みで機能を割り振ることができます。
例えばよく使う選択範囲を反転を追加すると、ツールバーに表示されるようになります。
選択範囲の機能を使いこなそう!
いろんな機能を見ていきましたが、できることがたくさんあったのではないでしょうか。自由変形や拡大や縮小機能をよく使いますが、レイアウトのデザインや画像編集にも使うことができるのがわかったのではないでしょうか。
よく使う機能はショートカット設定やランチャー設定で割り振って時短してみてくださいね!