クリスタの手ぶれ補正機能が効かない問題が発生しているようです。筆者は手ぶれ補正が使えなくなった事はないのですが、人によってはいくら手ぶれ補正の数値を設定しても治らない方がいるようです。
おそらく最新のタブレットドライバ(ペンタブのソフト)でないことが原因のほとんどだと思います。なので今回は最新版にアップデートする方法と、その前に試すべき手順を見ていきたいと思います。
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クリスタの手ぶれ補正が効かない場合は他のペンで試す
古いタブレットやWinの古いヴァージョンを使っている方は、自分でソフトウェアをアンインストールして、最新版を再ダウンロードしなければいけないので面倒です。面倒な作業に入る前に、ちょっとチョコチョコと試してみるべき事があるので見ていきましょう。
試すべき事は、「他のペンを選択しても手ぶれ補正が効かないかどうか」チェックしてみるということです。鉛筆やGペンやブラシなどに設定して、どのツールでも手ぶれ補正が効かないかチェックしてみてください。
鉛筆なら効く、それ以外なら効かない、という状態があります。この場合、ドライバ(ソフト)に問題があるのではなく、ツールの設定に問題がある可能性があります。
その場合はツールパレットを初期化してみる必要があります。やり方はこの後の項目で説明します。
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クリスタの手振れ補正が効かない場合は初期化すべし
効かなくなった理由は手ぶれ補正の設定に問題がある可能性があります。
例えば「後補正」などの、線を引いた後から手ぶれ補正が効く設定になってる可能性などがあります。これは線を引いた1秒くらい後に遅れて補正が効くというものです。もしかしたら後補正であとから聞いているのに気がついていないのかもしれません。
または、手振れ補正の項目自体がツールプロパティに表示されてないパターンもあります。
このようにペンを選択しているのに、「ブラシ濃度」の下に「手ぶれ補正」の項目がない場合があります。この場合は「サブツール詳細」をクリックして表示させなければいけません。
ペンを選択し、ツールプロパティの右下の設定アイコンをクリックしましょう。
すると別画面で「サブツール詳細」というメニューが表示されます。基本的に手ぶれ補正に関する機能はここですべて管理します。手振れ補正の初期化もここで行うことができます。
「補正」というメニューを選択すると、右の手振れ補正の項目に眼のマークが出ます。ツールプロパティに「手ぶれ補正」の表示がない場合は、ここをクリックして目のマークをつけてください。チェックをつけるときちんと表示されます。
また、上と下のツールプロパティで隠れている可能性もあるので、ペンのツールプロパティの境界をクリックして上下してみてください。
上下の境界をクリックした上と下に動かすことができます。よく下のカラーカラーチャートに隠れていることがあります。「サブツール詳細」のアイコン自体は消えないのですが、手振れ補正の数値の設定画面が隠れていることがあるので見逃しに注意です。
手ぶれ補正が効かない場合は、まずはここら辺をチェックしてみましょう。手ぶれ補正が効かない以前に、手振れ補正が表示されていない可能性があるのです。
とにかく、ここら辺の原因が考えられるので、一気に手振れ補正の設定を初期化してみましょう。「サブツール詳細」の画面の左下に「全設定を初期設定に戻す」というメニューがあります。ここをクリックです。
隣の「全設定を初期設定に登録」を押してしまうと、今の状態が初期設定に保存されてしまうので注意です。
これで手振れ補正は戻ったでしょうか?
ちなみにこちらのツールプロパティの右下にある、左側のアイコンでも初期化をすることができます。一応、手振れ補正の設定ができることを説明するために、遠まわしで解説しました。
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それでも手振れ補正が効かない場合は最新のタブレットドライバに
それでも手ぶれ補正が効かない場合は、ペンタブレットのタブレットドライバをアップデートし、最新のヴァージョンにする必要があります。タブレットドライバとはペンタブを動かすためのソフトウェア(ソフト)のことです。ソフトウェアは基本逐一アップデートされて、新しいヴァージョンに改新されていくものです。
アップデート情報を公式サイトやワコムの場合「ワコムデスクトップセンター」で確認して、自分でアップデートしていくものです。
アップデートされていないと、手振れ補正などが効かなくなる事があります。タブレットドライバ(ソフトウェア)のヴァージョンが最新かチェックして、最新でないならばアップデートしましょう。
クリスタの手振れ補正が効かないのは動作が遅いから?
途中まで効いていたのに、途中から効かなくなった、なんてパターンもあるようです。そうした場合は、パソコンのメモリを使って動作が遅くなったり、一部の機能効かなくなってしまってる可能性があります。
レイヤーをたくさん使ったり、他のアプリケーションを一緒に作動していると作業メモリを使います。使いすぎるとパソコンが疲れるので、動作が鈍くなったり、一部の機能が動作しなくなることがあります。
その場合はネットにつないでいたら消したり、他のアプリを消したり、パソコン自体を再起動させてみたりするのがおすすめです。クリスタの手振れ補正はメモリが原因で効かなくなる場合もあるので、長時間の作業中に途中で効かなくなる場合はこの方法を試してみてください。
クリスタの手振れ補正が効かない場合は落ち着いて対処しよう
手振れ補正の機能が効かない場合は、落ち着いて対処する必要があります。まずは手振れ補正がツールプロパティに表示されているか確認し、なければ表示させましょう。あるいは設定を初期化しましょう。
設定を初期化しても治らない場合は、ドライバが古い可能性があるので最新ヴァージョンかチェックしてみましょう。最新でないならば、「デスクトップセンター」を通じてアップデートしてみましょう。
最新版にしても治らない場合は、ワコムにお問い合わせしてみましょう。いきなりお問い合わせしても、以上のことをやってくださいと言われる可能性がありますので、まずはこの記事を参考に自分でできるところまで対処してみましょう。イラスト制作の作業中の場合はデータの保存をお忘れなく!