今回は第6回です!タグ【正面顔を描く】のシリーズの#6です。今までリアルキャラとアニメキャラの正面顔の違いや比率などの基礎を学んできましたが、今回から顔のパーツを描いていきます。今日は髪の毛の描き方です。
正面顔の描き方の講座シリーズですので、今後順番に横や斜めなどの髪の毛の描き方も見ていきますよ!今日は一番簡単な正面からです!
ちなみに前回はこちらです。
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髪の毛を描けるようになるにはどうすればいい?
正面から見た時の顔の比率と坊主頭が描ければ、髪の毛も十分描けるようになります。
勉強の仕方としては、髪の流れや束のでき方のパターンを覚えて練習する感じです。いろんな写真を見て、正面から見た時はこんな感じに髪の毛がまとまる、横から見たらこんな感じに髪の毛がまとまる、と言う風に、いろんな角度から見た髪の毛の束のパターンを覚えるのです。
実際にPinterestやグーグルの画像検索などで色々資料を集めて研究して行って欲しいのですが、その前に髪の毛の描き方の注意点がいくつあるので、まとめて見ていきましょう。
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坊主頭にする
髪の毛を描く時はまずは坊主にして考えます。坊主にしないとなかなかどこから髪の毛が生えているのかわからないものです。今まで学んだことを参考に、比率を使って坊主頭を描いて見ましょう!
坊主にしたら頭皮を立体にします。輪切り線を入れて見ましょう。正確でなくていいので、適当に輪切りの線を大雑把に入れておくと髪の毛を立体的に乗せやすくなります。
輪切り線を入れると側面と後ろの方は遠近感が出て面積が小さくなって行くのがよくわかります。
右のイラストは実際の髪の毛のボリュームです。頭皮にペタッとついてるわけではないので、このように髪の毛のボリューム部分を意識して描く必要があります。
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ボリュームを考える
髪の毛のボリュームを意識することは非常に重要です。坊主頭を描いて、そのまま坊主頭に貼り付けて描いてもペタッとするだけなので中々うまくいきません。
上のイラストのように髪の毛は毛元からモコっとしているので、そのモコっとしたボリューム部分も考えて描かなければいけません。
髪型によってどれくらいモコっとしているか違うので、いろんな髪型を写真を見て研究してみるのがおすすめです。
ツインテールだと縛った時は側面と後ろの髪の毛がペタンとなるので、ボリュームが抑えられます。
髪型によっては前髪にストレートパーマやアイロンでペタッとしている場合もありますよね。
髪型によって髪の毛のボリュームを考えながら描かなければいけないのですね!
髪の毛の束(たば)で考える
ボリュームを意識できたら、今度は髪の毛を束で捉えるように考えます。最初は簡単に、前髪と後ろ髪で大きく分けましょう。似たような髪型でも、おでこの生え際を見せていたり、見せなかったりで顔の面積が変わるものです。束(たば)の面積によって顔の印象が変わることを意識して髪型を作りましょう。
ツインテールだと後ろ髪をほとんど縛っています。単純に前と後ろで束(たば)に分けて見ましょう。
さて、大きくブロックで分けることができたら、今度はもっと細かく髪の毛の束を分けていきます。
遠近感で、後ろに行くほど束(たば)の面積が狭くなっていくのがわかります。前髪はの面積は大きく、サイドや後ろの方の髪の毛は面積が小さいですよね。
こうしたところを意識して髪の毛の束を細かく作っていきましょう。
立体的に考えるのが難しい場合は、このようにスライムのようなものが張り付いているイメージで考えると分かりやすいです。
スライムが何個か重なっている感じです。
暇つぶしに丸の立体にスライムが何個も張り付いたり、垂れさがったりしている落書きをしたりすると遊びながら練習できます。
どういう場所に束ができるかは、いろんな写真を見て観察しているとだいたいわかってきます。正面顔の場合は正面から見た時の資料だけたくさん集めましょう。
髪の毛の流れや束がどれくらいだと綺麗に見えるかは、美容師さんが日夜研究しているくらいですから、私たちもいろんな資料を集めて研究していくしかありません。イラストレーターも大変です。
生え際を意識する
前回リアル顔の比率で髪の毛の生え際を割り出していました。この生え際から上が頭頂部です。ここから髪の毛が生えています。つむじなんかもありますね。
髪の毛を分けた時など、生え際やつむじが見えることもあります。そうしたところも綺麗に描写していきましょう。
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つむじを意識する
つむじの位置を意識することによって正しく髪の毛を描くことができます。つむじは髪の毛の分け方によって場所が変わります。女性の髪型は特につむじの位置がどう見えるかも意識して髪の毛を作っています。
ツインテールだと綺麗に中央につむじのラインが来ると美しいですよね。こうしたいろんな髪型を見て知識として身につけておくといいでしょう。
分け目がわかればそこから各方向に髪の毛の流れをスムーズに描いていくことができます。
もちろんですが、全部つむじからバサッと生えているわけではなく、いろんなところから何百本かずず生えて束になり、ボリュームを作っています。描いて夢中になっていると、ついつい紙を貼り付けているような感じになってしまいますよね。
こうしたところも意識しておくといいでしょう。
分け目を意識して描く
続いてのポイントは髪の毛の分け目を意識して描くことです。よく間違えやすいところです。
髪の毛の分け目の場所は髪型によって変わります。変なところに線を引くと立体感がなくなったりバランスがすぐに崩れます。難しいところです。わからない時は坊主頭を意識して分け目を探しましょう。
髪の毛を分ける場所によって正面から見えたり、てっぺんの方に見えたりします。生え際の見せ方も可愛さやかっこよさにつながります。奥が深いです。
基本的な注意点はだいたいこれくらいでいいでしょう。あとはいろんな写真を見て髪型を研究していけば、正面から見た髪の毛は十分描けるようになるでしょう。
今度は具体的に前髪やサイドの髪の毛、今回取り上げたツインテールの描き方を見ていきます。
正面から見た前髪の作り方
前髪をいろいろ研究して見ましょう。イラストや漫画をよく見てみると、上記のようなパターンで描かれていることがよくあります。髪の毛を全部描かなくても、こうしたパターンを描くと線画だけで髪の毛らしく見えます。
パターン①は毛の重なりを表現するために、中の毛を二重に描くパターン。
パターン②は側面を濃く塗って影にするパターン。
パターン③は毛元をわかりやすく濃くするパターン。
パターン④は中の毛は光が当たってるので薄くするパターンです。
こうしたパターンを使っていくと少ない線で髪の毛らしく見えます。立体的に見えますよね。さらに、
パターン⑤は太い線と細い線を交互に入れるパターン。
パターン⑥は入り抜き線を入れて立体的に見せるパターンです。
パターン⑤は漫画などでよくありますよね。ミリペンで太い線と細い細い線を毛のブロックの境目に入れていくものです。これだけで上手に見えるのでお得です。
パターン⑥は入り抜きと言う技術です。描き始めが薄く中が太く、描き終わりがまた薄く描くものです。アナログで漫画家さんが一発で引くやつです。デジタルだと消しゴムを使ったり、専用のペンやアンチエイリアスを使って描きます。
正面から見たサイドの髪の作り方
今度はサイドの髪の毛を見ていきます。サイドは毛の重なりを意識して、上のように影を塗りながら考えるとわかりやすくなります。
巻き髪は後ろに来ているところに影を入れ、ロングの場合は後ろに行くほど面積を小さくして描きます。
正面から見た毛先の描き方
今度は毛先を色々練習していきましょう。髪型によってイメージが変わります。毛先を濃く描いて重みをつけたり、リボンのようにして考えたりします。
右の図のように、毛の重なりは手前から描いていくといいです。細い太い、細い太いのバランスを意識して重なりを作っていきます。
簡略化して大きなあたりをとり、その後に細い毛を付け足して描いていくと簡単です。
いろんなパターンを資料を用いて身につけてみましょう!
まとめ
今回は正面から見たリアルキャラの髪の毛の描き方について見ていきました。
基本的な知識をわかっていると簡単に描けそうな気がしてきますよね。いろんな資料を使っていろんなパターンを身につけましょう!
次回はアニメキャラの正面から見た髪の毛の描き方です!