プリーツスカートの描き方、ということで今回は制服でよく描かれるプリーツスカートの描き方を見ていきます。プリーツスカートはヒダを描くの難しい。そこで今回はヒダまで綺麗に描けるように図化して構造から学び、あたりの描き方まで見ていきます。
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制服のプリーツスカートってそもそも何?
プリーツスカートってそもそもどんなスカートなのでしょうか。フレアスカートやギャザースカートなど、いろんなスカートの種類がありますが、それらのスカートとプリーツスカートとの違いは一体なんなのでしょうか。
プリーツスカートは縦折りのヒダを腰の上部で束ねたスカートです。
ヒダのことをプリーツといい、長さやヒダの数が違っても縦折りで上部でまとめたものをプリーツスカートと呼びます。上のイラストはみんなプリーツスカートです。
一方、フレアスカートは縦に折り重ねずにそのまま腰から生地を下ろしたものです。ギャザースカートは紐やゴムなどで腰に生地を寄せ集めたものです。
イメージできましたか??
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ヒダの少ないプリーツスカート
プリーツスカートはよく制服で採用されますが、制服のプリーツスカートはヒダの少ないものと多いものがあります。上のイラストはヒダの少ないプリーツスカートです。
ヒダの少ないプリーツスカートはこのような構造になっています。右は下から見た時のプリーツスカートです。ヒダが少ないので折り方を工夫して正面から美しく見えるようにデザインされているようです。
特徴や工夫を観察しておけばアイデアの種になりそうですね。
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ヒダの多いプリーツスカートの描き方
今度はヒダの多いプリーツスカートです。紺色や灰色の制服のスカートでよく見かけるスカートです。セーラー服などもこのタイプのプリーツスカートが多いです。
構造はこのようになっています。先ほどのヒダの多いプリーツスカートとはヒダの織り方が違います。
上から見ると反時計回りにヒダが流れていくのが一般的のようです。しかしいろんな漫画などを見ていると場面や作家によってヒダの流れの向きを気にしていない人もいらっしゃいます。
二つの違い
先ほどの二つのプリーツスカートです。それぞれ下から見るとヒダの折り方が違いますよね。改めて確認してみましょう。
プリーツスカートの描き方で重要なのはこのヒダの部分。下から見るとヒダの折り方が違います。いろんなタイプのプリーツスカートの資料を見てみて、種類によって描き方を考えて見るのをおすすめします。
プリーツスカートの為の身体の構造
イラスト上達のコツは身体の構造を理解すること。しかし全部を理解している必要はありません。ここにプリーツスカートを描く為に必要な身体の構造をまとめておきます。
男女の違い
女性の腰は男性と違って高い位置にあります。
横幅があり、しっかりと、どっしりとしています。ここが男女の描きわけでもっとも重要です。スカートを描く時もこの腰の大きさが重要になってくるので自分でよく研究してみましょう。
上半身の骨格と下半身の骨格をブロックで表したものです。女性は上半身が細く(肩幅が狭く)、下半身が横に広がっています。
一方男性は上半身が横に伸びており(肩幅が広く)、下半身が縦に伸びています。
これがわかると男女の描きわけができるようになり、魅力的なボディラインを描けるようになります。
参考にして女性の身体のあたりを描いて見ましょう。これなら顔や胸を描かなくてもシルエットだけで女性だとわかります。
腰の動きを表現するイラストが多いので、腰の横への広がりを描くのは特に重要です。
海外のイラストを見るとこうしたバランスのいいイラストが多いです。日本以外のアジアのゲームイラストなどを見るとこのバランスで描いているものが多いです。採用するかしないかは好みですので、基本として頭に入れておきましょう。
プリーツスカートのあたりの描き方
プリーツスカートの描き方を覚えるために身体のバランスから見ていきましたが、今度はプリーツスカートの描き方を見ていきます。まずはあたりの描き方です。
あたりの考え方
では早速プリーツスカートのあたりの描き方を見ていきます。あたりの考え方としてわかりやすいように、まずは腰をブロックに置き換え、太ももを二本の丸太として考えます。
細かい脂肪や肉のたるみはそれほど影響しないので気にしなくても大丈夫です。ブロックと丸太にすると立体的に考えることができます。側面と正面はどこかしっかり把握するためです。
大体の角度はこのブロックと丸太で置き換えられます。輪切りにして補助線を入れて置くのもいい方法です。この方が最初はわかりやすいので、単純な立体に置き換える練習をするのをおすすめします。
立体にするとご覧のようにパースがわかるので、スカートをのせやすくなります。黒線はスカートの裾(すそ)の線です。
では次に難しいプリーツスカートのヒダのあたりの描き方を見ていきます。
ヒダの考え方
足のあたりを簡単に取れるようになったら、今度はプリーツスカートのポイントであるヒダの考え方です。
先ほど太ももを丸太に置き換えましたが、丸太に上に長い布をのせて見ます。スカート全部をいきなり描くのが難しくても、長い布ならば少しわかりやすくなります。これでプリーツスカートの裾の開き方がわかります。
太ももからスカートが落ちる重力がわかりやすくなりましたよね。それと太ももの上と床にのっているスカートの広がり方もわかります。
今度は腰回りのヒダの描き方です。腰から束ねているので開いたヒダのシワはあまりありませんが、座ると「盛りジワ」と「折りジワ」ができます。
座り方やプリーツスカートの長さ、素材によってでき方が違います。短いスカートや硬い素材だと折りジワがあまりできなかったりします。よく資料を観察して、なるべく少ないシワ数で表現できると綺麗に見えます。シワは「最小限の筆数で綺麗に見える」がポイントです。
少ないシワでプリーツスカートっぽく見えるか確認してみましょう。矢印などを使って立体的にどこに流れていくのかをあたりの時点で確認するのもおすすめです。
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いろんな資料を参考にして練習しよう!
基本的なことは以上です。頭で理解したら今度は資料を集めることをおすすめします。
資料を集めていろんな角度からパターンを覚えていってください。パターン学習が一番上達すると思います。
色を塗ってみたらうまくいった。ということもよくあるので、色付けするまで完成度はわかりません。ある程度プリーツスカートのシワが描けたなと思ったら、キリのいいところで色付けに入った方がいいでしょう。
まとめ
プリーツスカートの描き方は以上です!基本的な描き方がわかったら今度はパターン学習が大事です。いろんな資料を集めて研究し、スカートのシワやヒダの描き方をいろんな角度から実践していってくださいね!