イラスト制作や製図に使えるケント紙とは、いったいどんな画材なのでしょうか。
コピー用紙よりも厚手で、表面がつるつるしているケント紙は、国内の画材メーカーから出ています。今回はイラスト制作や製図に使われるケント紙の特徴や種類、使い方などをみていきます。
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ケント紙とは?
ケント紙はイラストを制作する人におなじみの紙です。画材屋さんや文房具屋さんで手に入るので、入手しやすいのが特徴です。上質のものでなければ安く購入できるので、アナログイラストの作品制作に使えます。
ケント紙の特徴
- 表面が硬い凹凸の少ない画用紙
- 画用紙と違い、毛羽立ちにくい
- 消しゴムで線を消しやすい
- コピー用紙よりも厚みがある
- 画用紙よりも硬い
コピー用紙よりも厚手で、表面がつるつるしており、発色がいいです。コピー用紙専用のケント紙や、製図やイラスト制作に使えるケント紙があります。
ケント紙の用途
- 製図
- イラスト制作
- 鉛筆デッサン
- 水彩
- コピック
- ポストカード制作
- 名刺制作
表面がつるつるとしていて、鉛筆やコピックのノリがいいのが特徴です。水張りして水彩絵の具を使ったり、水彩色鉛筆でのイラスト制作にも向いています。
ケント紙は100枚1500円ほどでまとめ買いできるので、コピックや色鉛筆でアナログイラストを制作する方に人気があります。
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ケント紙の種類は?
- KMKケント
- バロンケント
- ホワイトピーチケント
ケント紙は種類が豊富です。製図向けからイラスト制作向け、印刷に適したケント紙があります。
KMKケント
木材パルプを使った良質なケント紙です。製図やデザイン、イラスト制作に活用できます。
画材:マーカー・ペン・インクなど
用途:製図・イラストなど
販売先:ミューズなど
バロンケント
印刷用のケント紙として使われています。
画材:マーカー・ペン・インク
用途:製図・イラスト
販売先:ミューズなど
ホワイトピーチケント
値段が安い練習などにおすすめのケント紙です。発色がよく、コピックなどのイラスト制作に向いています。
画材:マーカー・ペン・インク
用途:製図・イラスト・コミック・練習用
販売先:ミューズなど
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おすすめのケント紙は?
今度はおすすめケント紙を見ていきましょう。筆者が使ったことのあるケント紙をご紹介しています。定番で人気のシリーズなので、初心者の方にもおすすめです!
コクヨ 高級ケント紙 A4
コクヨの出している高級ケント紙です。筆者も一番最初に、このコクヨの高級ケント紙を100枚入り1600円くらいで購入しました。100枚なので一枚あたり16円くらいです。安いので練習としても使えます。
コピック・鉛筆デッサン・色鉛筆・水彩色鉛筆も使えます。紙の厚さを選ぶことができ、薄口なら水張りして水彩イラストの制作が可能です。
オーソドックスなケント紙の一つで、事務用品の通販でも気軽に買えるので補充に便利です。
ミューズ ケント紙
国産の画材を販売している老舗の会社です。画材店に必ずあり、教育機関でも使われているおなじみの画材屋さんになります。水彩紙などが有名ですが、ケント紙もあります。
100円均一のケント紙
実は百均でもケント紙は販売されています。筆者が見つけたのはダイソーなどのチェーン店です。4枚入りで100円なので、一枚25円と少しだけ割高ですが、かなり良識的な値段でお得です。
写真はダイソーで購入した協和紙工株式会社(Kyowa)の4枚入りケント紙です。イラストや漫画、ポスター制作やショップカードの制作などに使えると書かれています。
ケント紙でデッサンをしてみる
今度は実際にケント紙を使ってみましょう。紙は100円均一のケント紙を使っています。
2Bの鉛筆を使ってデッサンをしてみました。鉛筆のノリがよく、滑りやすいです。消しゴムで消しても綺麗に消えます。
画用紙よりも目が細かいので、細かいデッサンができます。鉛筆で下書きをするならHなどの薄いものを使うといいかもしれません。
注意点
シャーペンなど尖ったペンでデッサンする場合は、力を入れすぎると傷がついてしまいます。また、消しゴムも綺麗な白いものを使うと、汚れずにデッサンができます。
ケント紙でコピックマルチライナーを使ってみる
ミリペンのコピックマルチライナーを使ってみました。ケント紙の仕様通り、にじまずに線を引くことができます。コピックマルチライナーとの相性もいいです。
ハッチングなどのミリペンの技法を使ってデッサンをするのも良いでしょう。細かいペンを使っても滲んで線同士が潰れることがないので、細いミリペンを使ったイラストにも向いています。
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ケント紙でコピックを塗ってみる
ケント紙とコピックでイラストを仕上げている方もたくさんいます。ご覧の通り、発色がよく綺麗に塗ることができます。グラデーションも作れるので、ケント紙とコピックの相性も良いです。
裏側はこんな感じです。強く塗ると裏にも滲みますが、他の紙も滲むので、特に問題はないでしょう。机などには写らないと思いますが、下敷きや紙を強いてイラストを描くのがいいでしょう。
また、にじむのが嫌な場合は少し厚手のケント紙を使うのがおすすめです。
ケント紙で色鉛筆を使ってみる
色鉛筆のノリもいいです。画用紙は表面がざらっとしていますので、色鉛筆に適していますが、表面がつるつるしたケント紙も塗りやすいです。発色もよく、塗りつぶしが綺麗にできます。
色鉛筆は紙の目の細かさで表現が変わります。ケント紙は目が細かいので、ムラなく塗ることができます。
ケント紙で水彩色鉛筆を使ってみる
今度は水彩色鉛筆を使ってみました。水彩イラストをケント紙で仕上げている人もいっぱいいるので、やはりケント紙と水彩色鉛筆の相性も抜群でした。
滲みすぎないので、綺麗に描画できるのが特徴です。グラデーションを作るのにも適しています。色延びのバランスや、混色もいいでしょう。
ケント紙はどこに売っている?
主に画材屋さんと文房具屋さんに販売されています。おすすめは画材屋さんです。一枚単位で売っているので、いろんな紙を選んで試してみると楽しいです。
画材屋さん
ケント紙は画材屋さんで一枚単位20円〜販売されています。色も豊富なので、画材屋さんに寄った際はお好みのものを探してみるといいでしょう。カバンの中で折れないようにプラスチックのファイルやケースがあるといいです。
文房具屋さん
生活雑貨屋さんやコピー用紙の売っているコーナーにも置いてあります。文房具屋さんではポストカード型のケント紙も売っています。
ケント紙を活用しよう!
製図やイラスト制作のどちらにも対応したケント紙は活用の幅が広くて便利です。硬さがあるのでペーパークラフトにも優れています。紙で飛行機などを作る場合は、厚手のものを使ったり重ねて糊付けすればいい感じに作れるでしょう。