今回はクリスタでオリジナルブラシを作る方法を見ていきます。クリスタでのブラシの作り方は基本的には二種類!
意外と簡単ですので、基本的な作り方を学習して、自分だけのオリジナルのブラシを作ったり、クリスタアセットに公開すると楽しいですぞ!
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クリスタでブラシを作る方法は2種類
クリスタでオリジナルのブラシを作る方法は2種類あります。
- パターンブラシ
- カスタムブラシ
1つは画像を登録してパターンブラシとして作るものです。草やレースなど、パターンブラシを作るものです。
2つ目は既存のブラシをカスタムして作るものです。鉛筆など、薄さや伸びなど、オリジナルで調整したものです。
では!それぞれの作り方を順番に見ていきましょう。
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クリスタのオリジナルブラシの作り方
では、行ってみましょう!作り方は結構簡単です。早ければ15分くらいでで覚えることができますよ!筆者は2時間以上かかりました!
用紙を作成
まずはブラシに使う画像を作っていきます。用紙サイズ500×500とか1000×1000など、正方形で作ってみます。
レイヤーの表現色をグレーに変更
続いてレイヤーの表現色をグレーに変更します。手順は画像の通り!出てない場合は「ウィンドウ」から「レイヤープロパティ」をクリックして出します!
レイヤー自体の表現色は「カラー」か「グレー」か「モノクロ」に選択できます。普段は「カラー」になっていますが、オリジナルのブラシを作る時は「グレー」にします。
「グレー」にしないと完成したブラシで色の変更ができなくなってしまうので注意です!
ちなみに、新規で用紙を作成する時にも表現色を選択することができます。この場合は、ブラシが完成して試し塗りする時に、「カラー」に戻しておかないと「グレー」にしか塗れなくなるので注意です。
画像に何か描く
用紙にクリスタのオリジナルブラシの先端に使う画像を描いていきます。用紙に何か描いていくわけですが、なんでもいいです。どういうものがブラシの先端にあっているか、何度か試していくうちにわかっていく感じです。
なので最初は適当に遊んで見て試してみましょう!
雲みたいにぐしゃぐしゃにして先端がジグザグな感じにしてもいいし、四角形や三角形にしてもいいでしょう。
今回はこんな感じにしました。二本の棒。どんなものになるのでしょうか。
画像を登録する
画像ができたらブラシの素材として登録していきます。クリスタの作業画面の上の「編集」から「素材登録」で「画像」を選択します。
「素材のプロパティ」という画面が出てくるので、上記の通りにクリックしていきます。①素材名を適当に入れます。今回は「二本ブラシ」としました。名前は後で検索する時に使います。
②で「ブラシ先端形状として使用」にチェックを入れます。入れ忘れに注意です。
③次に保存先を決めますが、「すべての素材」から「画像素材」で「ブラシ」で良いと思います。
とりあえずこれでOKです!
元になるブラシをコピー
そうしたら、今度は元になるペンを選択してコピーを作ります。クリスタのオリジナルブラシは、元なるブラシを使って、先ほど登録した画像を「先端」に使うのです。水彩にしたければ水彩、油彩にしたければ油彩です。硬い感じにしたいならGペンや丸ペンといった感じです。
今回は適当にGペンを使います。
複製は右下の矢印のアイコンをクリックです。「現在選択されているサブツールをコピーします。」と出てきます。
するとこんな画面が出てくるので、名前をつけます。適当に名前を「2本の棒ペン」というよくわからない名前にしました。
先ほどの画像をブラシ先端につける
先ほど作った画像を、今複製したこのブラシの先端に取り付けていきます。
先ほどのペンを選択した状態で、ブラシサイズを変えたりする「ツールプロパティ」の右下のスパナのアイコンをクリックします。
すると右の画面が出てきます。
上の通りにクリックしていきます。①「ブラシ先端」から、②「素材」、その下の③「ここをクリックして先端形状を登録してください」をクリックします。
クリックするとこのような画面が出てくるので、左上の検索窓から先ほどのブラシの名前を入れます。すると真ん中の項目にブラシが出てきます。クリックしてOK!したらOK!
これでブラシの先端に先ほどの画像ができました。画面の上に描いてみた時のイメージが出ています。2本の縦線が連続して描画されていますね。
こんな感じになりました。2本の線を縦に入れただけなので、線を引くとその線が連続して出てきます。このまま「ブラシ先端」や「散布効果」や「ストローク」をいじってカスタムしていく感じです。
いろいろいじってみて遊んでいるうちに、なんとなくオリジナルブラシの作り方がわかってくるかと思います。
以上でおしまい!オリジナルブラシの完成です。
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クリスタでオリジナルのパターンブラシを作る
今度はクリスタでオリジナルのパターンブラシを作ってみます。これも作り方は簡単です。先ほどの作り方を応用していきます。
適当にモチーフを作ってみます。簡単なので四角にしました。
先ほど見てきたように、Gペンなどを元にして先端に画像を登録します。画像を作る時の注意点ですが、解像度が悪くなるので、画面いっぱいに大きく描いたり、大きな用紙で大きく描くといいですぞ!
先ほどと同じ手順で「サブツール詳細」をクリックします。
そうしたら今度は、「ストローク」の「リボン」にチェックを入れます。
するとこんな感じになります。
線路みたいなパターンブラシができました。実はこれを応用して、チェーンやレースのオリジナルパターンブラシを作ることができるのです。
今度はこれを素材にして、
こんな感じで綱を作ったりできます。ちょっと汚かったですが、両端を綺麗にカットすれば綺麗に作れますw
意外と作り方が簡単なのがわかったのではないでしょうか。チェックのし忘れなどでうまくいかないことがあるので、一個一個丁寧に作り方をチェックしてくださいね!
筆者も何度かうまくいかずに手こずりましたw
クリスタのブラシの作り方3:カスタム編
クリスタのオリジナルブラシは元からあるペンをカスタムしても作ることができます。今度は既存のペンを自分用に使いやすくオリジナルでカスタムしていきましょう。
最初はこんな感じで描画できます。ギザギザしないなめらかな感じが素敵な「丸ペン」です。
①まずはオリジナルで改造したい丸ペンを選択していきます。上記の画像は先に作ってしまったカスタム丸ペンが登場していますが、皆さんは「丸ペン」など、お好きなペンを選択してください。
名前を適当につけます。「カスタム〇〇〜」などで筆者は作っています。
そうしたら、②「サブツール詳細」でスパナのマークをクリックします。
するとこんな画面が出てきますので、ここから早速オリジナルブラシにカスタムしていきます。
ブラシサイズ
まずはブラシサイズです。目のマークがついている「ブラシサイズ」の設定は「サブツール詳細」に表示されているのでいいのですが、1番下の「最低1ピクセル」が気になるところです。
「最低1ピクセル」にチェックを入れると先端の伸びが1ピクセルになります。1px以下にならないので、「はらい」が単調になります。
あとは、ブラシサイズの横のボタンから、筆圧によって(影響させて)ブラシのサイズを調整することができます。おすすめは「筆圧」にチェックを入れて、ゲージを黒矢印のどちらかに動かす方法です。
液タブなら鉛筆みたいに「傾き」で設定するのもおすすめです。お好みです。
インク
続いてインクの設定を見ていきます。インクの設定場所を見ていきます。
インクの設定で気になるのは「下地混色」という項目です。「色混ぜ」と「にじみ」とありますが、水彩ブラシや油彩ブラシで塗りに使うペンを作る時に使えます。
左がチェックを入れずに混色しなかった場合です。右がチェックを入れた場合です。
下地に色がついている場合は、チェックを入れると下地と混色して描画できます。絵の具量や濃度や色の伸びを調整し、混色具合を調整することができます。
水彩や油彩などの塗りブラシを作っている場合は、目玉マークにチェックを入れてサブツールでいつも調整できるようにしておくと便利です。
ブラシ先端
今度は非常によく使う、メインと言ってもいいブラシの先端の設定です。作り方がちょっとややこしいですが、簡単に見ていきましょう!
使うところはこんなところです。順番に見ていきましょう。先端形状が「円形」に選択されているかチェックです。されてないと、下の項目が出てこないので注意!
一番上の硬さは、ブラシの境界が「やらかい」か「硬い」かです。お好みで調整しましょう。
右隣にある丸ボタンで、「筆圧」や「傾き」に影響させて【厚さ】を調整することができるようになります。
厚さを調整するとこんなに変化!ブラシの先端の形も変わります。
今度はブラシの向きを調整します。ペン先の形の向きを調整することができます。先端を画像で登録した場合などにも効果を発します。
紙質
続いて「紙質」を調整します。キャンバス自体の紙質を変えるのでなく、ブラシを使った時だけキャンバス地が変わるという設定です。
まずは一番上の紙質を選択します。
すでに登録されている紙質を選択して使うことができます。もちろん自分で登録したり、ダウンロードして用意した紙も使えます。
キャンバス地にしてみました。細い線で表すとわかりづらいのですが、太くするとざらっとした感じが表現されています。水彩や油彩などアナログの絵の具ぽい塗り方をする時に使えそうですね!
紙質を消したい時は、「紙質」の項目のゴミ箱ボタンで消せます。
水彩境界
「水彩境界」は、線の縁を水彩絵の具のように滲んだ感じにすることができる設定です。オリジナルの水彩ブラシを作る時に使うことがあるでしょう。
丸ペンと水彩ブラシで描画した例ですが、丸ペンで設定するとブラシの輪郭がギザギザした感じになります。
水彩ブラシだと滲んだ感じになります。大げさにマックスでゲージをあげて書いたのでかなり滲んでいますが、微調整でもっといい感じになります。
補正
今度はオリジナルブラシで作り方を覚えておきたい「補正」の項目です。作り方を覚えておくと、線画作業がはかどるのでおすすめです。
一番上の「角をとがらせる」は図形ツールなどでよく使います。
チェックすると、角っこをとがらせることができるので、図や背景なんかを作る時に使えます。
その下の「手振れ補正」の項目ですが、こちらは「速度による調整」にチェックを入れておくと便利です。目玉マークもチェックしておきましょう。
ゆっくり描く時は補正がかからないようにできるので、細かいところを塗る時などに役立ちます。
「後補正」は線を引いた後に補正が入る、というものです。個人的にはいらないかな、という感じです。
「はらい」は線の伸びが変わります。真ん中か、一個あげるか、くらいでもちょうどいいです。雨とか描く時はマックスにするのもいいかもです。
入り抜き
次は入り抜きの設定です。オリジナルブラシを作る時に、一番よく使う項目ではないでしょうか?
おすすめは「入り抜き」をブラシサイズにして、「長さ指定」の「入り」と「抜き」にチェックを入れる設定です。それぞれの目玉マークもチェックしておきましょう。
こうすれば「サブツール詳細」画面で入り抜きをその都度調整して使うことができます。
以上。オリジナルブラシやカスタムペンの作り方で必要なのはこんなところです。
クリスタのオリジナルのカスタムブラシの作ってみよう!
最初は作り方がわからず手こずるかもしれません。いろいろ自分で調整して直して、調整して直しての繰り返しになります。
結構な時間を使うので、いろいろ研究してみる時間が必要です。
面倒な場合は「入り抜き」の設定と、「補正」くらいで十分かと思います。うまく設定できない場合は、クリスタのアセットからブラシ素材をダウンロードするのもおすすめです。
自分は結構そのままでいいので、線画は丸ペンのオリジナルのままを使って、塗りのブラシとはとかは「やわ肌ブラシ」などをダウンロードしてそのまま使っています。
試してみてくださいね!