ペンタブとは簡単にいうと、デジタルイラストを描くためにパソコンにつなぐデバイスです。ペンとセンサーを読み取るタブレットを使って、アナログで描くのとほぼ同じようにパソコンに絵を表現することができるツールなのです!
今回はすでにペンタブを使用している人でも、「こんな仕組みだったんだ!」とわかるようにペンタブとは何かについて説明していきます!
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ペンタブとは?
ペンタブとはペンタブレットの略称です。パソコンを使ってデジタルでイラストを描く、いわゆるCGイラストのためのツールです。
パソコンにペンタブをセットして、タブレットにペンを走らすと、ペンタブに描いたものがパソコンに反映されます。
現在発売されているペンタブの筆致レベルは非常に高く、紙に描いているのとほとんど同じくらいの感覚でイラストを描くことができます。
もともとはマウスで描いていたのですが…。
ペンタブとはマウスの代わりになるもの
ペンタブレットとはマウスの代わりになるものです。実はひと昔前まではマウスでデジタルイラストが描かれていました。イラスト制作専用のマウスなども販売され、プロのデジタルイラストレーターの方は巧みにマウスを動かしてCGイラストを描いていたのです。
神業ですね!!
今のペンタブはマウスが改良された形です。マウスがペンになったと考えるとわかりやすいでしょう。単純に説明するとマウスと同じく、全く電池を使わずペンから送られた信号をタブレットが受信し、読み取った位置情報が信号としてパソコンに送られる、と言う仕組みです。
バッテリーとセンサーはペンタブレット自体に入っています。ペンにはコイルが入っており、タブレットのセンサーが磁気を読み取る、と言う仕組みです。
現在は改良に改良が重ねられ、ペンとタブレット間を情報が行き来して、かなり正確な位置情報をパソコンに送ることができるようになっています。
この仕組みをワコムが世界で初めて作りました。しかも基本的な仕組みはすでに80年代に発明されていました。スゴイデスネニポン!
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ペンタブの主要メーカーは日本!
ペンタブレットメーカーで有名なのはワコムという会社です。現在はタブレット型のノートパソコンも発売されえいるので、タブレットPCがいろんな会社から出ています。しかしイラスト制作でもっとも人気があるのはワコム製のペンタブレットです。
埼玉に本社を構えるワコムはペンタブの他にも建築のCAD系の製品の販売も行っています。今やアメリカ・イギリス・中国・韓国にも本社を構えるグローバルな企業です。国内のみならず、世界中にシェアを誇ります。
板タブと液タブ、スタイラスペンなどなど、ペンタブ関連の商品はワコムがナンバーワン。最新のWacom Cintiq 22というワコムのタブレット商品は、画面に直接描ける液晶タブレットで、タッチパネル式、4k対応でcorei7で16Gのほぼパソコンです。
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ペンタブは高度な技術が満載!
ワコム製のペンタブレットは長年開発と研究によって他の会社にはない高度な技術が搭載されています。
神に描くのと同じように、ペンを傾けたり、強弱によって線の太さを変えることができたり、非常に自由度の高いクリエイティブ活動を行うことができます。
ワコムの製品の進化はデジタルから絵を始める若者を作ったのも驚きの一つです。
ペンを傾けても描ける
ペンタブレットはかなりペンを傾けでもちゃんと認識して線を描けます。最新のタブレットはかなり画面とペンの距離が狭まり、本当の紙に描いているような感覚です。
ペン先がタブレットから離れない限り、どの角度でもちゃんとペンを認識するようになっています。ペンの持ち方は人ぞれぞれですが、変わった持ち方をする人でもちゃんとペン先を認識してくれるのです。
ペンタブは力の入れ具合で強弱をつけられる
なんと!本物の鉛筆のように力の入れ方によってちゃんと線画に強弱がつくのです。
このように力を入れて描けばちゃんと強弱がつくのです。
ペンタブの製品によって筆圧のレベルが代わり、高性能のペンタブを使うとかなり描きやすくなるのです。人気シリーズの板タブIntuos Proは筆圧8192ですが、より細かな表現を実現することができるようになっています。
ペンタブには液タブと板タブの二種類ある
旧来のペンタブレットが「板タブ」。パソコンを見ながら板の上にペンを走らせて描くものです。
新しいペンタブレットが「液タブ」。液晶タブレットの画面に直接描き込めるものです。
板タブの後に液タブが登場しましたが、板タブの歴史は長くファンも多い上に、操作性がいいことからプロでも液タブに移行せずに板タブを使っているユーザーが多いです。
板タブ
板タブはこのように、パソコンの前にタブレットをおいて、パソコンの画面を見ながらブラインドで描画します。これがまた慣れるのが大変で、筆者は最近ようやく慣れ始めたかな?と言う感じで、使いこなすのに時間がかかると言われています。
下書きみたいにラフを描くのが難しく、ユーザーはアナログで下書きを描き、スキャンやスマホのカメラでパソコンに取り込んで本番の線画作業を行ったりしています。
液タブ
板タブのように「慣れる」必要がなく、初心者の人でもすぐに使いこなすことができます。予算があるならこれから買う人は液タブから始めるのがいいでしょう。
現在出ている最新機種は(2019年9月)、パソコンに接続しなくてもタブレットで完結して描けるワイヤレスタイプです。iPadのようにタッチパネルですので、指で拡大縮小することができます。
液晶タブレットは昔は高かったですが、今では10万円以下、海外製なら5万円以下など、かなり低価格で手に入るようになっています。
ペンタブとは絵を描くためだけのものでない
ペンタブは主にデジタルイラストを描くためのツールですが、イラストを描かない人でも活用できます。
例えば本格的なイラストを描かなくても、フォトショップやイラストレーターなどを使ってデザインをする人がソフトを操作する時などにも使えます。
マウスでは操作しにくい消しゴムツールや図形ツールなども、ペンタブレットを使うと簡単に操作できるようになります。
また、ペンタブレットをペンでタッチするとクリックと同じ操作ができますので、パソコンの操作をすることができます。タブレットを使用している時でも、マウスに手を移さなくてもそのままペンを使ってクリックやドラッグアンドドロップをすることができます。
このようにペンタブレットはイラスト製作者だけでなく、デザインをする人にも幅広く活用されるのです。
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まとめ
ペンタブレットとは鉛筆で描くのと同じように、リアリティのあるデジタルイラストを描くのに最適なツールです。液晶タブレットも板タブレットもどちらも改良が重ねられており、新しい製品が出ています。
ワコム製品以外にも中国や韓国などでたくさんの製品が出ています。マイクロソフトのSurface ProやアップルのiPad Proでもイラストが描けるようになったので、パソコンのメーカーもタブレットを開発しています。
自分の目的にあったペンタブレットを見つけて、デジタルイラスト生活を一緒に始めましょう!