今回は簡単な雪の描き方をみていきます。使用するペイントツールはクリスタですが、他のソフトでも同じことができます。
誰でも簡単にできるので、覚えておくといろいろ使えて便利です。雪だけでなく、桜など他の事にも応用できるでしょう。
素材を使った描き方と、自分で雪を描いて行う方法をみていきます。
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雪の描き方:素材を使う
まずは素材を拾ってきて使う方法をみていきます。他のペイントツールの方は、さらっと見てから、次の自分で使って行う方法をご覧ください。
① 雪を降らせたい素材を開く
クリスタの画面 画像:パクタソ
まずは雪を降らせるための素材を開きます。画像素材サイトのパクタソさんから頂いてきました。
イラストの場合は、そのまま描いてもいいし、別名で保存して複製したもので試してみるのもいいでしょう。
② 雪の素材を探してくる
クリスタの作業画面からCLIP STUDIOを開いて、公式素材サイトから画像素材をダウンロードします。ブラシ素材もあるようです。
素材の使い方に関してはこちらの記事を参考にしてください!
③ 素材を使って雪を降らせる
画像素材をキャンパスに移していきます。
クリスタの素材がダウンロードできない理由はこれ!写真付きで解説!
素材が反映されていない場合はこちらの記事を参照してください。
デフォルトだと上部からグレーにグラデーションがかかっているようです。トーン変換して漫画にも使えるようです。
グラデーションが少し気になるのでちょっと編集していきましょう。
④ レイヤープロパティで編集
今度はレイヤープロパティで上部のグラデーションの色を変えていきます。レイヤープロパティはレイヤーメニューの上横に矢印ボタンがあります。(ウィンドウからでもOK)
レイヤーカラーを白に選択するとグラデーションの色が白になりました。
レイヤーカラーは、カラーサークルから色を選んでから、バケツボタンをクリックでできます。
ちなみに今回は黒にしました。
⑤ レイヤーの合成モードを変える
レイヤーの上にある合成モードを選択して、スクリーンやオーバーレイあたりに変更します。
今回は自然だったのでスクリーンにしました。元の画像やイラストにもよるので、描き方によっていろいろ試してみるといいでしょう。
⑥ 画像素材を下に複製し、ずらし、透明度を下げる
今度は画像素材を複製して、レイヤーの下にお好みで少しずらして設置します。それで、透明度を下げます。
複製するのは画像素材だけですので注意です。複製は右クリックでレイヤーを複製か、ショートカットキーのctrl+C(コピー)、ctrl+V(ペースト)です。
複製した画像素材は、最初の画像素材の下に設置します。
少し角度を変えたり、ずらしたりしましょう。できたら、下の画像素材だけ透明度を下げます。お好みで合成モードを変えるといいでしょう。
上の写真のように、下の画像素材の透明度が低いので、遠くにぼやけているように見えるはずです。
完成!
こんな感じになりました。
元の写真がこちらです。簡単ですよね!
これの基本的な技術を応用して、今度は自分で描いた雪を降らせる描き方を見ていきしょう!自分で描いた雪はぼかしを加えることができます。
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雪の描き方:自分で雪を描く
丸い玉は図形ツールを使って描くことができます。イラストのタッチによって、油彩や水彩などブラシを変えて手書きで描くのもいいでしょう。
① 雪を描く
全体の雰囲気を見ながらイラストにそのまま描いてもいいし、画像素材にそのまま描いてもいいでしょう。
今回は写真素材の下にレイヤーを作って、下書きで雪を描いていきます。
こんな感じでお好みの大きさで雪を描いていきます。普通の丸でもいいし、楕円にしてもいいでしょう。
描き方のコツは、雪の大きさをそれぞれ変えることです。大きさを変えると遠近感が出るのです。
② 雪をコピペして増やす
選択ツールで囲って、コピペをして雪を増殖させていたきます。少し重ねたりして、うまくずらしていきます。
縮小して、遠近感を出しながら作っていくといいでしょう。
編集から変形の中の左右反転を選んで、雪の向きを変えるのもおすすめです。左右反転はよく使うので、ショートカットに割り当てておくのがいいでしょう。
また別の形の雪を作ったり、適度にずらすのもいいでしょう。面倒な場合は部分的に切り取って増殖させていくといいです。
③ 雪の向きを変える
今度は図形ツールで囲って、雪の向きを変えていきます。
今回は斜めに雪が降っているようにしようと思ったので、少し斜めにします。
フィルターから変形を選択肢、「つまむ」を使って部分的に雪の向きを変えるのもいいでしょう。
選択ツールで特定の場所だけ囲って向きを変えるのに適しています。赤いバッテンを移動させた方向につまめます。
④ ぼかす
早速元になる画像やイラストに乗せて見ましょう。全体のバランスを考えて、雪の配置を修正してみてください。
この場合だと、雪が大きすぎる感じがしたので、少し修正を加えた方がいいでしょう。でも先に全体が見たいので、とりあえずぼかしていきます。
作業画面の上にあるフィルターからぼかし、ガウスぼかしを選択します。
よく使うのでショートカット設定にしています。
ぼかすのは最初に作った雪レイヤーなので、雪レイヤーを選択した状態にしておきましょう。
ガウスぼかしはぼかし範囲を数値で設定できます。ゲージや数字を変えて、お好みでぼかすといいでしょう。10以下がいい感じです。
⑤ 雪を増殖させ、ずらす
「雪」レイヤーをコピペ(ctrl+C、ctrl+V)して、コピーを「雪」レイヤーの下に設置します。そしてお好みでずらたり、拡大させて設置させます。
*ちなみに雪の増殖はどのタイミングでやってもいいでしょう。
描き方のコツとしては、前面に一個大きな雪の粒があるとドラマティックなるのでいい感じです。
切り貼りして雪の粒を自分で調整していきましょう。
⑥ 透明度を下げる
上と下、それぞれの雪レイヤーの透明度を変えていきます。
描き方のコツは、手前ははっきり、奥は薄くです。奥にある雪、またはサイズの小さい雪は透明度を下げると遠近感が出るでしょう。
さらに雪を増殖させて、一部だけこんな感じでオーバーレイをかけるのもいいでしょう。
オーバーレイは下地の色を採用して光った演出ができます。青い空の上にある部分だけオーバーレイをかけると青ぽく光ります。お好みです。
⑦ 修正
一旦こんな感じになりました。
でも、ちょっとデカ玉が多いな、という印象なので、修正します。
消しゴムでそれぞれのデカ玉の雪の上下を消して揺れている感じにしました。
さらに、前にある雪だけ複製して、下に入れ、透明度を20%まで下げました。
するとこんな感じで少しピンボケしている感じになったようです。
完成
これで完成です。
もっとやり込めは自然に描くことができるでしょう。イラストだけでなく、写真にも使うことができるレタッチ方法なので、いろいろ遊んでみてはいかがでしょうか。
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いろんなものに雪を降らせてみよう!
ちなみに今回紹介した方法はフォトショップでよく使われる方法です。フォトショはイラストの背景制作でもよく使われます。イラストをクリスタで描いて、仕上げや演出はフォトショップで行うというのもいいでしょう。お試し期間があるので、使って遊んでみてはいかがでしょうか。
では!